2010年3月27日土曜日

柳家小三治さんの落語

を聞いて参った。

前振りは眠くなるような、長い間が続き、話もあっちこっちに寄り道して、寄り道の先がそのまんま消えたりなぞして、以前に小三治さんの話を聞いたときとは、どうも按配が異なる様子であった。

独演会との趣旨なれば、お題に入るまでの前振りが長いのは、ご愛嬌というところかのう。
前半と後半で構成される予定なれど、前半が終わったところで、実は本日の終焉時間の予定だったそうな。

前半のお題は茶の湯、後半のお題は、粗忽の釘であった。
"茶の湯"は、隠居したものの風流を楽しむ術を知らず、貞吉の進言で、お茶を始めるが、青黄な粉に椋で泡立てて、独創的だが腹下しを伴うと言う風流を突き進むと言うお話。
"粗忽の釘"は、長屋に越してきた大工が箒用の長釘を壁を通して隣の仏壇の阿弥陀如来の光輪の隙間から突き抜けてしまうと言うまことに粗忽な大工のお話。

いずれも有名な演目なれば、数度は聞いたことがあろうとも思われるが、題目が始まれば、そこはプロの仕事。見事なものよのう。




三鷹文化会館のホールは、窮屈なのがまずいが、落語は良いのう。
めでとし、めでとし。

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