2010年7月4日日曜日

ウサギはなぜ嘘を許せないのか?

"後ろ指さされずに成功する新・ビジネス読本"なるサブタイトルの付いた絵本みたいな本を読んでみたんである。

↑何となく表紙に惹かれて読む気になったである。

中身は、昨今のコンプライアンスに纏わる内容を御伽噺っぽく仕立て上げた体で、軽く読み進むことができる。訳者書きにしても、監修者のあとがきにしても、何となくもっともらしい事が書かれているが、この本にはある示唆に富んだ処世術が記されておる。

それは、即ち、"利を得たければ、焦らず、手間隙掛けよ"と言うもんなんである。例えば、目先の利益は喉から手が出るほど欲しくとも、直ぐには想像が付かないかも知れない果実に期待して、その分を未来に向かって投資した方が、結局得する事になろう"と言う種類の教訓を書きたかったのではなかろうか、と思う。

"未来の果実に向けて手が読めない折には、義に厚く、正直に振舞うが良かろう"と言う計算高さと小悪魔的な要素を孕んでおるのが愉快よのう。

頭では分かっておっても、中々実践はた易くは無かったりするのだが、そんなオブラートに包まれるが如きずる賢さも見習いたいもんではあるのう。

めでとし、めでとし。

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