イタリアの弦楽団イ・ムジチの演奏を聴きに赴いてのう。
場所は、恒例"風のホール"にて美しい音色を奏でて貰うた。
たいへん上手な人々で安心して聞いていられるのであるが、今回は最前列に陣取ってしもうたならば、幾分か緊張感も増そうと言うものかのう。
脚の動きまでが身近に見えてしもうては、バイオリンを弾きながら踊る足、ずっと行儀良く姿勢を崩さぬ足、軽やかにリズムをとり続ける脚、と様々な動きが印象的なのも予期せぬ楽しみであったのう。
イ・ムジチは、指揮者を持たぬ弦楽団なれば、メンバーのいずれかがリーディングを行なうことになろうが、中でも、少し大きめの鼻息がスタートのトリガとなっていたのは、あらたな発見であったのう。
バイオリンの華やぐ音色を聞いておると、"今の身共の輝きはどこにあろうか"、"輝きのある生活をしたいものである"、と想いを巡らすこととなった。いつぞやのあの輝きは、今はいずこかのう。
↑アンコールもタップリと行なわれ、存分に堪能した音楽会であったのう。
めでとし、めでとし。
*.今回の曲目
・合奏協奏曲(イ・ムジチ結成60年記念作品)第1・第2・第3楽章
・エンニオ・モリコーネの組曲(イ・ムジチ結成60年を祝して)
「カジュアリティーズ」よりメインテーマ
「海の上のピアニスト」より愛を奏でて
「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ」より デボラのテーマ
「ミッション」より ガブリエルのオーボェ
・坂本龍一
「ラストエンペラー」テーマ(イ・ムジチ結成60年のために)
・アントニオ・ヴィバルディ
バイオリン協奏曲集『和声と調和への試み』より「四季」春夏秋冬
・アンコール曲
ボレロ
赤とんぼ
ヴィト・パテル・ステル
ピッツァ・サンタルチア
また会いましょう(アラル・スティカ)
0 件のコメント:
コメントを投稿