なる本を読んでのう。
我が妻が、借りてきた本であり、彼女が一気に読了したのに絆されて、又貸しならぬ又読みに至ってのう。
今回は"高級漫才"と渉する養老孟司氏と内田樹(うちだたつる)氏の対談形式となっておる。
書の中に、風通しの良い本なる記述があり、表紙を開けた途端に向こうの扉が見える本とそうでない本があるそうな。この意味では、この書物には向こうの扉が見えるような気配は感じられなんだのう。
緩急あり、面白い部分もあるのだが、ユダヤ文化に触れる部分と全共闘に関わる部分は、身共にとってはいささか畑違いの感があれば、一気読了と言う勢いには至らなんだ。
とは言え、政治家の票田を背景とした政策論議と欧州における高福祉社会がそのスケールにより成立している解析は、これまでの経験からは考えてもおらなんだ切り口にて、興味深げであったのう。
話の面白さと得るところの多寡は別として、風に飛ばされてしまうが如き四方山話を講義とするも、勉学の一助となろうかのう。
めでとし、めでとし。
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