2011年9月14日水曜日

360cc軽自動車ノスタルジア

なる本を読んでのう。

「見て・触れて・乗った!」なるサブタイトルの付いたムック本なんである。
幼年期には、360ccの軽自動車が身近にあった事が思い起こされるのう。
↑やんちゃな軽自動車が所狭しと走り回る

母親が免許を取って初めて手にした車は、三菱ミニカであったし、近所のいとこはスバル360を良く押し掛けして乗っておった。同じく従姉妹の姉さんは、ミニカスキッパーと言うリアクスクープドウィンドゥガラスの付いた洒落たクーペに乗っておったのう。中学の時に担任であったサトやんは、ダイハツフェローが愛車で、ラジオがほとんど助手席側に陣取っておったのを揶揄したのも懐かしく思い出されよう。

この本にも、その当時の話題はあるが、その中心はむしろそれよりも幾分か前の軽自動車の規格が混沌としておった頃からの車史を辿っておるのが、身共には目新しい。

ダイハツのみならずのオート三輪、Vツインディーゼルのヤンマーポニー、一つ目小僧のフジキャビン、200ccでトルコン装備のコニー・グッピー、デザインディテールが現在にも通じるマツダK360 、等々...。

今でも軽自動車のカテゴリーでは、普通車が優等生になり過ぎてしまったのに比ぶれば、やんちゃなクルマが少なく無い気はしようが、それでもこの頃の本気の遊び感覚に、まだまだ追い付けぬのは、時代の大らかさ故であろうか。

現代の車たちにも単車の如き、個性と尖がったキャラクターがあったら、ずっと楽しかろうにのう。

こんな、楽しげな軽自動車達であるが、現在のダイハツミゼットですら、ハンドルに足が支えてブレーキペダルが踏めぬ身共の体格にあっては、仮に機会があっても、転がすことままならぬであろう事は、想像に難くなかろう。

なれど、こうした書物にて、その経験と記憶の一部が共有できらば、これまた嬉しいことであるのう。
めでとし、めでとし。

0 件のコメント: