なる本を借りて読み申した。
↑家に向かう父が乗る車のエンジン音が500mほど先の農道から聞こえてきた時代の車たち
発刊は2003年と、7年ほど前。著者は同い年生まれの丸田祥三さんという方。生きてきた年代が等しい為かもしれないが、妙に惹きこまれる写真が多い。
ボロボロの廃車になった車たちの写真が多く掲載されとって、倉庫代わりになったり、遊具代わりになったり、かつての廃車たちにはスクラップ以外にも様々な余生があったことが伺える。
実家にいた頃に廃車されたブルーバードも、畑の脇で荷置き場として余生を送ってたものよ。久しく眺めてもおらんが、どれほど朽ちておることか。
幼い頃のある日、我が家にはコロナが現れた。それは、東京で歯科医を営むおじから、譲ってもらった物じゃった。それまでは、スズキのビジネスバイクが父親の足だったと記憶しておる。寒い日には、熾きをエンジンルームの下に潜らせ、クランク回しを繋げてエンジンを掛けておった姿が思い出される。
時代が経つにつれてそれは、いつしか"ボロナ"と呼ばれるようになった。そして、同じくおじから譲ってもらったブルーバードにいつしか乗り換えていた。その車もいつしか"ボローバード"と呼ばれるようになり、父が会社勤めを辞めた頃にスバルの軽自動車に代わった。入れ替わりにブルは荷置き場と化したのだ。既に四半世紀近くも前のこととなろうとはねぇ。
小さい頃の車にまつわる記憶は、数多く、妙に郷愁を誘う本であったのう。
めでとし、めでとし。
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