2010年10月6日水曜日

吉田耕作氏の"国際競争力とTQM"

と題された講演を聴く機会に恵まれてのう。

講演者は、吉田耕作氏。先日読んだ"統計的思考による経営"と言う本の著者である。

日本では名が売れておらぬと氏は、何度か仰られておったが、流石に米国にて大学の教鞭をとっているお方なれば、見事な話術である。
脱線もあらば、プレゼン資料が止まることもあったりするが、一時も聴衆の眠気を誘うようなことは無い。明るくフレンドリーな話はそのまま氏の考えや生きてきた様子を伺わせるものでもあろうのうと、感じた次第。

さて、講演の内容となれば、それは先日読んだ本の内容にオーバーラップする部分が大半であった。お陰で、少し理解が進んだ気はするものの、具体的なアクション方法については、身共にとっては霧に包まれたままである。コンサルタント的な仕事も生業の一つなれば、事細かな実践編は多少ぼかしておいた方が、良いのかも知れぬのう。

話の骨子は、
・"Joy of work"を目指すべし。
・小集団活動により"Joy of work"が実践されるなら、生産性や品質はおのずと着いてこよう。
の2点に絞られると言っても過言ではなかろう。

この二つの結論に従うなら、新たな疑問も湧きあがろうというもの。
・小集団活動無しでも"Joy of work"が実現されるなら、生産性や品質は上がるのであろうか。
・前記が正であるならば、"Joy of work"実現の手段は、他にも多くあるのではなかろうか。
・世の中には、そして世界には"Joy of work"を実現しておる組織、民族、国が少なからずあろうと感じるが、彼らの生産性と品質は高いのであろうか。

統計的思考には基づいておらぬが、少し視点を変えれば何れも正しい気がするのう。なれば、"Joy of work"悪くなかろう。

めでとし、めでとし。

*.氏のホームページはこちら

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