御宿花の木に別れを告げ、ドライブを始めるならば、幾らも動かぬうちにドックが現れよう。
訪ね入ってみるならば、実に見事な木造船の復元が為されておろう。
↑名は白山丸。嘗て海運が栄えし頃の千石船。
種々の解説を聞くならば、改めて佐渡の歴史を知り、たいそうな島であったことを理解しよう。
ここにて、幾つかの名所を案内されるなら、次に向かうは、宿根の屋敷群。
↑宿根の見所の一つ、大変珍しい恵比寿様の飾り瓦
↑宿根の風景、舟型のお家に軒の飾り等々、そこはかとない贅沢感が漂う。
ここでの解説を楽しんだ後は、スカイラインスキー場と佐渡分屯地を眺めながら、椿屋陶芸館を目指すが良かろう。その山道を走っておるならば、忽然と姿を現す音楽館。
↑なんと鼓童グループの本拠、太鼓叩きのアクティビティーが人気の様子
漸くにして、御宿花の木の女将に、娘が勤めるからと紹介された椿屋陶芸館を訪れる。
↑なんとも立派な梁の構造、佐渡の窯元の作品が一堂に会する
↑椿屋グループの社長が焼く壷の一つ
↑SADO椿オイル:娘さんが育てる椿オイルプロジェクト、食用に椿オイルを搾り出すそうな
佐渡で採れる椿の実を引き取って仕事を作り出しのも立派な仕事。して食用と言いながら実質的には化粧品代用として利用されることも多いらしい。
旅の思い出にと、身共らも一瓶を購入。
観光情報はこちらから
さて、本日の最終地は、尖閣湾を臨む尖閣荘。
↑この宿にても食べ切れぬほどの幸づくし
佐渡の宿は、"食い倒れ"を目指しておるのかのう。
気さくな女将に、佐渡に住むなら何処が良かろうかと訪ねるなら、"この地"なる答え。
何処に住まう人も、自分の住まう町が一番と心得て、佐渡を愛しておる。
いずこかに憧れる訳でもなく、今の立ち居地が一番と理解しておるのは、実に素晴らしいこと。この辺りにも"佐渡は良いとこ"と云われる所以であろう。
つくづく、良い旅であるのう。
めでとし、めでとし。
2012年7月30日月曜日
夏季上陸休暇二日目
あざみ亭にて、見目麗しくタップリな朝食を楽しんだ後は、一目散に新潟港に向かうが良かろう。
↑ボリューミーな朝食。食べ切れぬパンはランチボックスにてお持ち帰り準備まで整う
乗り込むは、おけさ丸。
↑しばしターミナルで出港を待つ
人生初となる佐渡島上陸。
↑佐渡上陸目前
↑上陸後の風景を幾つか
針葉樹と広葉樹の入り乱れた妙な景色が多く、店構えには、ENEOSとJAとJPばかりが目に付く。
本土で多く目にするチェーン店を始めとするスーパーやディスカウントショップの類は見当たらぬ。
寒流と暖流の入り混じる地形にあって、幾分か物価は高くとも、それ故に持続性の高い社会を形成して人々が豊かに暮らしている様子が伺えよう。
さて、本日は、佐渡汽船のツアーパックで選択した「御宿花の木」に投宿。↑離れの客室
↑海の幸を中心とした食べきれぬほどの馳走、更にデザートまで加わる
↑食事処も立派な佇まい
佐渡は、景色も宿も人々も、中々に侮れぬ土地であるのう。
めでとし、めでとし。
↑ボリューミーな朝食。食べ切れぬパンはランチボックスにてお持ち帰り準備まで整う
乗り込むは、おけさ丸。
↑しばしターミナルで出港を待つ
人生初となる佐渡島上陸。
↑佐渡上陸目前
↑上陸後の風景を幾つか
針葉樹と広葉樹の入り乱れた妙な景色が多く、店構えには、ENEOSとJAとJPばかりが目に付く。
本土で多く目にするチェーン店を始めとするスーパーやディスカウントショップの類は見当たらぬ。
寒流と暖流の入り混じる地形にあって、幾分か物価は高くとも、それ故に持続性の高い社会を形成して人々が豊かに暮らしている様子が伺えよう。
さて、本日は、佐渡汽船のツアーパックで選択した「御宿花の木」に投宿。↑離れの客室
↑海の幸を中心とした食べきれぬほどの馳走、更にデザートまで加わる
↑食事処も立派な佇まい
佐渡は、景色も宿も人々も、中々に侮れぬ土地であるのう。
めでとし、めでとし。
2012年7月29日日曜日
夏季上陸休暇初日
マンションの定期総会が終了したなら、早速に旅路に着くが良かろう。
初日のメインは、伊香保おもちゃと人形・自動車博物館でな。
↑エントランスは、常識的
↑年代物の駄菓子に加え、怪しげなドリンク剤も所狭しと並ぶ
↑多くの車の中には、イカしたクラシックカーも
↑なにやらトランスフォーマーを髣髴とさせるリサイクルロボ、お見事!
↑キューピー人形に着色するアトラクション有り、意外にも嵌ってしまおう。モチーフはもちろんマジンガーZ!
十分に博物館を堪能したならば、湯沢駅近くの中野屋湯沢本店にてへぎそばを食し、すっかり日の暮れた宿に向かう。
↑これは、うまい!中野屋のへぎそば
宿は、少々遠く石打あざみ亭にて投宿。
夏休み初日にして、良き旅の始まりとなろう。
めでとし、めでとし。
初日のメインは、伊香保おもちゃと人形・自動車博物館でな。
↑エントランスは、常識的
↑年代物の駄菓子に加え、怪しげなドリンク剤も所狭しと並ぶ
↑多くの車の中には、イカしたクラシックカーも
↑なにやらトランスフォーマーを髣髴とさせるリサイクルロボ、お見事!
↑キューピー人形に着色するアトラクション有り、意外にも嵌ってしまおう。モチーフはもちろんマジンガーZ!
十分に博物館を堪能したならば、湯沢駅近くの中野屋湯沢本店にてへぎそばを食し、すっかり日の暮れた宿に向かう。
↑これは、うまい!中野屋のへぎそば
宿は、少々遠く石打あざみ亭にて投宿。
夏休み初日にして、良き旅の始まりとなろう。
めでとし、めでとし。
2012年7月28日土曜日
2012第7回真夏のフォルクローレフェスタin杉並公会堂
に赴いてのう。
青梅街道沿いに聳ゆる杉並公会堂に立ち入るのは、此度が始めてにて、暑い中を移動したため、1Fのコーヒーショップにて暫し涼をとっておるならば、ポツリポツリと関係者らしき人影が現れよう。
フォルクローレのコンサートに触れるのも随分と久しいのう。このフォルクローレフェスタも公開広報されてはおらぬ様子にて関係者以外には、耳にする機会も少なかろう。身共らもコルディエラのおりょうさんの手引きにて内察ができた次第。
さて、いざ演奏が始まると、嘗てコスキンエンハポンあたりで馴染んだ顔ぶれがそこここに見受けられ、演奏の体の動きや雰囲気から、記憶の糸が手繰られよう。
以下、簡単なグルーポ紹介を写真入で、
↑アルボ
"学芸会に参加したお母さんたち"といった佇まいではあるものの、肺活量のある管楽が聴かせてくれよう。
↑ロス・ボラーチョス
安定感のある演奏。見慣れた顔ぶれが並ぶ。
↑ダンサ・エレンシア
われらがコルディエラから、おりょうさんとはぎわらさんがエレンシアに参加。
今回もコルディエラの演奏が聞けないのは、残念。
↑ケ・セラ・セラ
帝京大学付属高校1年生をメインにしたグルーポ。まじめでエネルギッシュな演奏に加え、澄んだ伸びのある唄声が響き、久し振りに青天井のコンドルカンキを楽しませて貰うた。
子供たちの演奏をバックに踊り捲くる大人たちのギャップが可笑しさを誘う。
↑ルセリート
アルパも加わり、明るく、とても楽しい演奏。
↑ソーサス
力強いハモリに折々鳥肌が立つうならせる唄声と演奏。
↑Yasuhiroと仲間たち
個性溢れる特徴的な演奏。恐ろしくうまい、と申そうか、アマチュアの域ではなかろう。
楽しく演奏できて、上手に唄えるなら、さぞかし嬉かろうのう。
なにやら、同窓会の如き、楽しい演奏会を満喫できて、何より。
めでとし、めでとし。
青梅街道沿いに聳ゆる杉並公会堂に立ち入るのは、此度が始めてにて、暑い中を移動したため、1Fのコーヒーショップにて暫し涼をとっておるならば、ポツリポツリと関係者らしき人影が現れよう。
フォルクローレのコンサートに触れるのも随分と久しいのう。このフォルクローレフェスタも公開広報されてはおらぬ様子にて関係者以外には、耳にする機会も少なかろう。身共らもコルディエラのおりょうさんの手引きにて内察ができた次第。
さて、いざ演奏が始まると、嘗てコスキンエンハポンあたりで馴染んだ顔ぶれがそこここに見受けられ、演奏の体の動きや雰囲気から、記憶の糸が手繰られよう。
以下、簡単なグルーポ紹介を写真入で、
↑アルボ
"学芸会に参加したお母さんたち"といった佇まいではあるものの、肺活量のある管楽が聴かせてくれよう。
↑ロス・ボラーチョス
安定感のある演奏。見慣れた顔ぶれが並ぶ。
↑ダンサ・エレンシア
われらがコルディエラから、おりょうさんとはぎわらさんがエレンシアに参加。
今回もコルディエラの演奏が聞けないのは、残念。
↑ケ・セラ・セラ
帝京大学付属高校1年生をメインにしたグルーポ。まじめでエネルギッシュな演奏に加え、澄んだ伸びのある唄声が響き、久し振りに青天井のコンドルカンキを楽しませて貰うた。
子供たちの演奏をバックに踊り捲くる大人たちのギャップが可笑しさを誘う。
↑ルセリート
アルパも加わり、明るく、とても楽しい演奏。
↑ソーサス
力強いハモリに折々鳥肌が立つうならせる唄声と演奏。
↑Yasuhiroと仲間たち
個性溢れる特徴的な演奏。恐ろしくうまい、と申そうか、アマチュアの域ではなかろう。
楽しく演奏できて、上手に唄えるなら、さぞかし嬉かろうのう。
なにやら、同窓会の如き、楽しい演奏会を満喫できて、何より。
めでとし、めでとし。
2012年7月20日金曜日
北川製菓駒ヶ根工場
に立ち寄ってのう。
前回、駒ヶ根に赴いた折、マルスワインの工場見学ができず、近くの北川製菓に立ち寄り、直販のお菓子を仕入れて戻ったんである。
このお菓子が好評であったことから、再び立ち寄ってのう。
今回は車で赴いたため、詰め合わせを幾つか大人買いしてのう。↑ドゥスールブルーベリー。箱買いしてもあっという間に食しきってしまおう。
今回買い求めたのは、、朝食ソフトケーキ、焼きドーナツ、ミニクロワッサン。
いずれも、パンと言うよりはお菓子に近く、お菓子というよりは、食事に近い微妙なバウンダリに位置する菓子食にして、ケーキほどには柔らか過ぎず・甘過ぎず、パンほどには固過ぎずと言う中途半端加減が実に程好い。
北川製菓の商品はこちら
北川製菓はこちら
美味しいおやつにめでとし、めでとし。
前回、駒ヶ根に赴いた折、マルスワインの工場見学ができず、近くの北川製菓に立ち寄り、直販のお菓子を仕入れて戻ったんである。
このお菓子が好評であったことから、再び立ち寄ってのう。
今回は車で赴いたため、詰め合わせを幾つか大人買いしてのう。↑ドゥスールブルーベリー。箱買いしてもあっという間に食しきってしまおう。
今回買い求めたのは、、朝食ソフトケーキ、焼きドーナツ、ミニクロワッサン。
いずれも、パンと言うよりはお菓子に近く、お菓子というよりは、食事に近い微妙なバウンダリに位置する菓子食にして、ケーキほどには柔らか過ぎず・甘過ぎず、パンほどには固過ぎずと言う中途半端加減が実に程好い。
北川製菓の商品はこちら
北川製菓はこちら
美味しいおやつにめでとし、めでとし。
2012年7月19日木曜日
TOKYO一坪遺産
を読んでのう。
先日の"ゼロから始める都市型狩猟採集生活"に続き、"坂口恭平"氏の著書であってのう。
先の本とほんの僅かに被る部分はあるが、この本にても、幼き日を思い出す内容であった。
曰く、視点を変えて、想像力と創造性を働かせれば、空間は無限の広がりを持つであろう、なる教示。
往復3kmを超える通学路において、その頃の夢想力は、野を超え山を越え、未だ見ぬ宇宙の果てまでも続いておった。単車のシートに寝そべって昼寝をするとき、そよ風は身共のために吹いておった。
疲れ果てて、車泊をした頃、満天の星明かりは、身共のために降り注がれ、山賊ハウスは身共を見守るためにそこに立っておった...気がしておった。
本の内容は、実に現実的なリアルな場面によって構成されておるのであるが、不思議と懐かしい情景と思い出の淵を辿りがちとなろう。
この本によって、狭い当家を視点変換で大きくある可能性は僅かであろうが、それでも、心地の良い感触に触れることのできる内容であったのう。
めでとし、めでとし。
先日の"ゼロから始める都市型狩猟採集生活"に続き、"坂口恭平"氏の著書であってのう。
先の本とほんの僅かに被る部分はあるが、この本にても、幼き日を思い出す内容であった。
曰く、視点を変えて、想像力と創造性を働かせれば、空間は無限の広がりを持つであろう、なる教示。
往復3kmを超える通学路において、その頃の夢想力は、野を超え山を越え、未だ見ぬ宇宙の果てまでも続いておった。単車のシートに寝そべって昼寝をするとき、そよ風は身共のために吹いておった。
疲れ果てて、車泊をした頃、満天の星明かりは、身共のために降り注がれ、山賊ハウスは身共を見守るためにそこに立っておった...気がしておった。
本の内容は、実に現実的なリアルな場面によって構成されておるのであるが、不思議と懐かしい情景と思い出の淵を辿りがちとなろう。
この本によって、狭い当家を視点変換で大きくある可能性は僅かであろうが、それでも、心地の良い感触に触れることのできる内容であったのう。
めでとし、めでとし。
2012年7月17日火曜日
捻挫から4週間目
となってのう。
加藤整形外科にて、診察していただくならば、レーザー治療を行いましょう、なる指示。
未だに帰宅した頃には、足先が浮腫んでおるが、普通の向きで階段の上り下りも出来るようになってきておるので、生活の支障は随分と少なくなっておる。
とは言え、正座も胡坐も掛けず、徒歩も数百mが未だ限界であるならば、追加治療も必要かのう。
マイクロ波とお灸も効き目がありそうだが、何しろ家に帰り着く頃には、とにかく眠い。レーザー治療に通う時間は無さげで、当家での治療にも気合が足りぬ様相なれば、やはり"ひにち薬"に頼ることになりそうかのう。
全く困ったもんである。
加藤整形外科にて、診察していただくならば、レーザー治療を行いましょう、なる指示。
未だに帰宅した頃には、足先が浮腫んでおるが、普通の向きで階段の上り下りも出来るようになってきておるので、生活の支障は随分と少なくなっておる。
とは言え、正座も胡坐も掛けず、徒歩も数百mが未だ限界であるならば、追加治療も必要かのう。
マイクロ波とお灸も効き目がありそうだが、何しろ家に帰り着く頃には、とにかく眠い。レーザー治療に通う時間は無さげで、当家での治療にも気合が足りぬ様相なれば、やはり"ひにち薬"に頼ることになりそうかのう。
全く困ったもんである。
2012年7月15日日曜日
実践!ストレイトストーリー in ハロー安曇野發動機大運転会
と相成ってのう。
とは言っても、拳銃自殺する気なぞは毛頭あるわけは無い。
73歳のストレイト(*1)氏が兄を見舞いに行くために購入した時速8kmの芝刈りトレーラに乗って540km程を旅するのに比ぶれば、実家から運転会の催される安曇野松川村までは50kmほど。しかもライガーならば、5割は芝刈り機よりも高速であろう。
なれば、ストレイト氏の約1/15の冒険が待っていてもおかしくは無かろう。
本日の大冒険に備えて、昨日のうちに、ステアリングダンパーをしっかりと固定し、新たに取り付けられたシガーソケットにはナビの電源が接続されておる。水と水筒とアミノバイタルにMP3プレーヤーとステレオスピーカを設置したならば、旅の始まりには十分な装備であろう。↑ナビ、MP3ステレオ、アミノバイタルを装備したコックピット
受付時間は7時半より9時まで。朝にも程遠い3時過ぎに起き出し、4時には出発。夏時間と言っても、周りは十分に暗く、ライガーのヘッドライトが仄かに周りを映し出す。
↑暗い中を出発、唄うヘッドライトを思い浮かべながら徐々に景色が白んでゆく
先ずは、定刻の到着を目指し、交通量の少ない19号線をひた走る。ナビでしっかり確認しながら、側線ギリギリを走り続けるのは、意外と神経を使おう。ナビに表示される速度は、10-14km/hで、上り坂だろうが、下り坂だろうが、何も変わらずに進んで行こう。
歩くよりは速く、自転車よりは遅い。このスピードで、目に入る光景はきっと歩く時の風景に近いのであろう。普通に自動車で走る時とは明らかに異なり、何気無い景色に様々な想像を脚色しながらゆったりと時と歩みが進もう。
さ て、ライガーの燃料タンクは、16リットルほどであって出発時の残量は半分少々。目的地まで辿り着けないリスクを回避するために増槽を背負っての旅路で あったが、これは将に正解であった。早朝の田舎に営業するガソリンスタンドは見当たらず、到着まで5kmほどに迫った辺りで燃料切れに見舞われてのう。
早速増槽から燃料を移して、事無きを得たが、この増槽が無かったならば、悲劇が訪れておったことは想像に難く無かろう。
↑ハンドポンプで給油
こ こまでの燃料消費率を大雑把に試算してみるなら、50kmを走って約8lほど。燃費は6km/lほどになろうか。なんと愛機Jeep並みの燃費であるの う。もっとも500kg積みの車体にて、パワーは有り余っておる故、プーリーのサイズを変え、更に低回転で走れるようにすらば、倍近くの燃費とすることは 容易かろう。
燃料を入れて走り続けると、程なく開店しておる燃料スタンドを見つけた。あと数km分の燃料があったなら、増槽を使わずに済 んだであろうが、帰りの不安を打ち消すためには、ここにて給油しておくが正解であろう。なれど、増槽への給油は出来ぬとのこと故、いったんライガーのタン クに入れた燃料を増槽に戻した上で、再度給油を依頼。空っぽになったタンクを満タンにして入った量は12.6リットル。16リットルタンクと思い込んで おったが、12リットルタンクであった様子。これでは、長旅に増槽は必須であろう。
さて、ナビに導かれ、ハロー安曇野とんぼ玉美術館の敷地に到着するなら、入り口付近の特等席には既にテーラー少年の農民車が置かれておる。ホームページに予告された通り、しっかりと持ち込んでおるのう。
↑特等席にはテーラー少年のコマツ農民車!
とんぼ玉美術館の敷地には、既に多くの發動機が並べられ、運転会の準備はほぼ整っていよう。剥き出しの古い単体エンジンがほとんどを占める中、まだまだ新 しいライガーは、一種異色の存在であるが、その珍しさも手伝ってか、食いつく人が存外に多く、何やら不思議な感触を味おうた。
滅法気に入った様子 の兄さんは、"幌を付けて北海道を旅したらきっと楽しいに違いない"と仰っておって、その場では北海道を旅するには遅過ぎようと感じたのであるが、冷静に なって考えるなら、"徒歩より速く、自転車より遅い"ライガーのスピードは北の大地の旅には、実はベストマッチであるやも知れぬ。
↑トラクタの隣にライガーを展示
幾分の振動と大きなエンジン音を友として更にはトレーラーを牽引しての旅となるならば、十分に面白味がありそうよのう。
↑良くもこれだけ集まれるものである
9時に始動式が行われ、ゆったりと回る数々のエンジン音と振動をを楽しみながら、有想夢想するのは、非日常の贅沢であろう。
↑白手袋でカッチリ始動させるなら、歓声と拍手が湧き起ころう
↑隙の無い素晴らしいエンジンレイアウトのトラクタ
↑ホンダ初の4輪車用ツインカム搭載のN360に發動機を搭載×4台
↑この車、近所に置かれていた記憶が...。
↑単発式のランマー50cm近くも飛び上がる
↑片ション状態で開けっぴろげなライガーの展示
↑ライガーの心臓部
↑お昼ご飯のお弁当(参加費の2/3はこれであろう)
↑点火コイルの変遷(引き離すだけのコイルから落下式に)
↑なんとも実用的なゆで卵製造用發動機
↑手作りの始動用スターター
やがて、閉会時間が迫り、三々五々と会場の片づけが始まる頃に、身共のライガーも帰り支度を整え帰路に着いた。
↑アルプスを左手に見ながら田園風景の中を進む
15時を暫し回った頃合で あるなら、19号線はまだまだ交通量がある筈と、白馬方面の弾丸道路に向けて農道をメインに走り始めてのう。やはり、明るいのと帰路であるならば、朝より も歩調は幾分速く感ずるのう。途中途中で、会場で一緒だったであろう發動機を荷台に据えた軽トラックに追い越されて行くのも余興名残とも言えようか。
↑ライガーにはこんな風景が良く似合おう
さて、弾丸道路に出て進み始めるも、最期の有料道路前には、追い越しの出来にくいトンネルが控えておる。ここを走るは、迷惑であろうと、ナビの指示に従 い、一山超えて回り道。着いた先には、なんと車両通行止めの橋しかないではないか。有料の大きな橋が出来たゆえ、歩道専用に変えてしもうたらしい。
↑Oh!No!
ライガーにとってこのミスコースは痛い。一山5kmのミスコースは往復10km、約1時間のタイムロスを意味する。ここまで、丁寧に短距離を選んできたが、とっぷりと日が暮れる事となってしもうた。
5時出発、8時帰宅の4時間コースとなってしもうたわい。
白馬弾丸道路に復帰し、きっと顰蹙をかいつつの観光バスを従えての長いトンネルが終わり、料金所にては、小型特殊の設定が無いらしく、軽自動車枠の料金を徴収されてしもうた。なにやら、合点がゆかぬのう。
↑平均移動速度13.4km/h、移動時間8:11、移動距離109.7kmのナビの表示(最高速度はクラッチを切った下りでの瞬間誤差値)
こうして、往復約110km、約8時間の旅路が終了した。平均時速は13.5km/hほど。定格運転での燃費は朝よりも燃料消費が少ないらしく、正確ではないものの、残燃料からの感触としては7~8km/l程の様子。これも、調子の良い時のJeep並みであろうか。乗り心地は別として、四輪駆動の最適解であるのかのう。
■.この旅にてライガーについて得られた追加情報
・キックバックの軽減にと取り付けたハイラックス用のステアリングダンパーは、程好い効果を発揮してくれるらしく、車体振動は免れぬものの、段差毎に急にハンドルを取られる事は無くなり、路肩付近も安心して走れよう。
・230g/PS・hの燃料消費率を信じるならば、燃料を満タンにして約80kmほどの無給油後続距離を実現しよう。そして、この値は、今回の旅で得た感覚にピタリ一致しよう。
・捻挫からの回復が不十分な右足にあって、ライガーのオートクルーズコントロールレバーの存在は絶大。アクセルペダルに足を置かずに、進んでいくのは相当に負荷低減されよう。ブレーキング時にオートクルーズ解除が為されるならば完璧と言えようが、残念ながらこの機能は備わっておらぬ。
・昨日設置したシガーソケットのお陰で、終始ナビとMP3プレーヤーを使用できたのは、幸いであった。運搬車と言えども電装の取り出し口は最早必須と言えよう。
・サスペンション付きキャプテンシートは、振動を軽減してくれるものの、どうやらスプリングレートが身共の体重に合っておらなんだ様子。調整用のネジが付いておるのだが、工具が無く弄れずじまい。最適化しておくならば、随分と疲労の軽減にも繋がろう。
・時短の鍵は下り坂でのクラッチワークにあり。なんとならば、クラッチを切っての重力走行の方が遥かにスピードが出るんである。空荷でなければ出来ぬ技で且つ、30km/h付近ではミッションの唸りが大きく不安となろう。20数kmならば、心地良く走れよう。法定速度は、幾分オーバー気味であるが、ナビの速度表示が何処まで信頼できるのかを考えるならば、誤差範囲であろうか。
・やはり、もう少し振動低減を図りたいのう。段差の注意を怠った代償として何度かダッシュボードに置かれたスピーカが転げ落ちてのう。しっかりと固定するなら転げ落ちたりすることは無かろうが、車軸をラバーマウントするだけでも随分と乗り心地が改善されるのでは無かろうかのう。
■農家のピンツガウアなるMovanLiger ELL801式の仕様おさらい
身共においても、その存在を知って5-6年ほどにしかならぬ、ライガーは、まだまだ認知度は低く、斯様な發動機運転会にあっても、物珍しさ故か繁々と眺める人が絶えることは無かった。随分場違いな参加であろうと気が引けておったが、結果オーライであろう。
めでとし、めでとし。
*1. 1994年にNYタイムズに掲載された実話を基に、「ツイン・ピークス」のデヴィッド・リンチ監督がユーモアとペーソス溢れるタッチで描いた感動作。アメリカ・アイオワ州ローレンスに住む73歳のガンコな老人アルヴィン・ストレイト。ある日、彼のもとに、76歳の兄が心臓発作で倒れたという知らせが入る。10年来仲違いをしていた兄に会うため、アルヴィンは周囲の反対を押し切り、たったひとりで時速8kmのトラクターに乗って旅に出ることを決意する。
とは言っても、拳銃自殺する気なぞは毛頭あるわけは無い。
73歳のストレイト(*1)氏が兄を見舞いに行くために購入した時速8kmの芝刈りトレーラに乗って540km程を旅するのに比ぶれば、実家から運転会の催される安曇野松川村までは50kmほど。しかもライガーならば、5割は芝刈り機よりも高速であろう。
なれば、ストレイト氏の約1/15の冒険が待っていてもおかしくは無かろう。
本日の大冒険に備えて、昨日のうちに、ステアリングダンパーをしっかりと固定し、新たに取り付けられたシガーソケットにはナビの電源が接続されておる。水と水筒とアミノバイタルにMP3プレーヤーとステレオスピーカを設置したならば、旅の始まりには十分な装備であろう。↑ナビ、MP3ステレオ、アミノバイタルを装備したコックピット
受付時間は7時半より9時まで。朝にも程遠い3時過ぎに起き出し、4時には出発。夏時間と言っても、周りは十分に暗く、ライガーのヘッドライトが仄かに周りを映し出す。
↑暗い中を出発、唄うヘッドライトを思い浮かべながら徐々に景色が白んでゆく
先ずは、定刻の到着を目指し、交通量の少ない19号線をひた走る。ナビでしっかり確認しながら、側線ギリギリを走り続けるのは、意外と神経を使おう。ナビに表示される速度は、10-14km/hで、上り坂だろうが、下り坂だろうが、何も変わらずに進んで行こう。
歩くよりは速く、自転車よりは遅い。このスピードで、目に入る光景はきっと歩く時の風景に近いのであろう。普通に自動車で走る時とは明らかに異なり、何気無い景色に様々な想像を脚色しながらゆったりと時と歩みが進もう。
さ て、ライガーの燃料タンクは、16リットルほどであって出発時の残量は半分少々。目的地まで辿り着けないリスクを回避するために増槽を背負っての旅路で あったが、これは将に正解であった。早朝の田舎に営業するガソリンスタンドは見当たらず、到着まで5kmほどに迫った辺りで燃料切れに見舞われてのう。
早速増槽から燃料を移して、事無きを得たが、この増槽が無かったならば、悲劇が訪れておったことは想像に難く無かろう。
↑ハンドポンプで給油
こ こまでの燃料消費率を大雑把に試算してみるなら、50kmを走って約8lほど。燃費は6km/lほどになろうか。なんと愛機Jeep並みの燃費であるの う。もっとも500kg積みの車体にて、パワーは有り余っておる故、プーリーのサイズを変え、更に低回転で走れるようにすらば、倍近くの燃費とすることは 容易かろう。
燃料を入れて走り続けると、程なく開店しておる燃料スタンドを見つけた。あと数km分の燃料があったなら、増槽を使わずに済 んだであろうが、帰りの不安を打ち消すためには、ここにて給油しておくが正解であろう。なれど、増槽への給油は出来ぬとのこと故、いったんライガーのタン クに入れた燃料を増槽に戻した上で、再度給油を依頼。空っぽになったタンクを満タンにして入った量は12.6リットル。16リットルタンクと思い込んで おったが、12リットルタンクであった様子。これでは、長旅に増槽は必須であろう。
さて、ナビに導かれ、ハロー安曇野とんぼ玉美術館の敷地に到着するなら、入り口付近の特等席には既にテーラー少年の農民車が置かれておる。ホームページに予告された通り、しっかりと持ち込んでおるのう。
↑特等席にはテーラー少年のコマツ農民車!
とんぼ玉美術館の敷地には、既に多くの發動機が並べられ、運転会の準備はほぼ整っていよう。剥き出しの古い単体エンジンがほとんどを占める中、まだまだ新 しいライガーは、一種異色の存在であるが、その珍しさも手伝ってか、食いつく人が存外に多く、何やら不思議な感触を味おうた。
滅法気に入った様子 の兄さんは、"幌を付けて北海道を旅したらきっと楽しいに違いない"と仰っておって、その場では北海道を旅するには遅過ぎようと感じたのであるが、冷静に なって考えるなら、"徒歩より速く、自転車より遅い"ライガーのスピードは北の大地の旅には、実はベストマッチであるやも知れぬ。
↑トラクタの隣にライガーを展示
幾分の振動と大きなエンジン音を友として更にはトレーラーを牽引しての旅となるならば、十分に面白味がありそうよのう。
↑良くもこれだけ集まれるものである
9時に始動式が行われ、ゆったりと回る数々のエンジン音と振動をを楽しみながら、有想夢想するのは、非日常の贅沢であろう。
↑白手袋でカッチリ始動させるなら、歓声と拍手が湧き起ころう
↑隙の無い素晴らしいエンジンレイアウトのトラクタ
↑ホンダ初の4輪車用ツインカム搭載のN360に發動機を搭載×4台
↑この車、近所に置かれていた記憶が...。
↑単発式のランマー50cm近くも飛び上がる
↑片ション状態で開けっぴろげなライガーの展示
↑ライガーの心臓部
↑お昼ご飯のお弁当(参加費の2/3はこれであろう)
↑点火コイルの変遷(引き離すだけのコイルから落下式に)
↑なんとも実用的なゆで卵製造用發動機
↑手作りの始動用スターター
やがて、閉会時間が迫り、三々五々と会場の片づけが始まる頃に、身共のライガーも帰り支度を整え帰路に着いた。
↑アルプスを左手に見ながら田園風景の中を進む
15時を暫し回った頃合で あるなら、19号線はまだまだ交通量がある筈と、白馬方面の弾丸道路に向けて農道をメインに走り始めてのう。やはり、明るいのと帰路であるならば、朝より も歩調は幾分速く感ずるのう。途中途中で、会場で一緒だったであろう發動機を荷台に据えた軽トラックに追い越されて行くのも余興名残とも言えようか。
↑ライガーにはこんな風景が良く似合おう
さて、弾丸道路に出て進み始めるも、最期の有料道路前には、追い越しの出来にくいトンネルが控えておる。ここを走るは、迷惑であろうと、ナビの指示に従 い、一山超えて回り道。着いた先には、なんと車両通行止めの橋しかないではないか。有料の大きな橋が出来たゆえ、歩道専用に変えてしもうたらしい。
↑Oh!No!
ライガーにとってこのミスコースは痛い。一山5kmのミスコースは往復10km、約1時間のタイムロスを意味する。ここまで、丁寧に短距離を選んできたが、とっぷりと日が暮れる事となってしもうた。
5時出発、8時帰宅の4時間コースとなってしもうたわい。
白馬弾丸道路に復帰し、きっと顰蹙をかいつつの観光バスを従えての長いトンネルが終わり、料金所にては、小型特殊の設定が無いらしく、軽自動車枠の料金を徴収されてしもうた。なにやら、合点がゆかぬのう。
↑平均移動速度13.4km/h、移動時間8:11、移動距離109.7kmのナビの表示(最高速度はクラッチを切った下りでの瞬間誤差値)
こうして、往復約110km、約8時間の旅路が終了した。平均時速は13.5km/hほど。定格運転での燃費は朝よりも燃料消費が少ないらしく、正確ではないものの、残燃料からの感触としては7~8km/l程の様子。これも、調子の良い時のJeep並みであろうか。乗り心地は別として、四輪駆動の最適解であるのかのう。
■.この旅にてライガーについて得られた追加情報
・キックバックの軽減にと取り付けたハイラックス用のステアリングダンパーは、程好い効果を発揮してくれるらしく、車体振動は免れぬものの、段差毎に急にハンドルを取られる事は無くなり、路肩付近も安心して走れよう。
・230g/PS・hの燃料消費率を信じるならば、燃料を満タンにして約80kmほどの無給油後続距離を実現しよう。そして、この値は、今回の旅で得た感覚にピタリ一致しよう。
・捻挫からの回復が不十分な右足にあって、ライガーのオートクルーズコントロールレバーの存在は絶大。アクセルペダルに足を置かずに、進んでいくのは相当に負荷低減されよう。ブレーキング時にオートクルーズ解除が為されるならば完璧と言えようが、残念ながらこの機能は備わっておらぬ。
・昨日設置したシガーソケットのお陰で、終始ナビとMP3プレーヤーを使用できたのは、幸いであった。運搬車と言えども電装の取り出し口は最早必須と言えよう。
・サスペンション付きキャプテンシートは、振動を軽減してくれるものの、どうやらスプリングレートが身共の体重に合っておらなんだ様子。調整用のネジが付いておるのだが、工具が無く弄れずじまい。最適化しておくならば、随分と疲労の軽減にも繋がろう。
・時短の鍵は下り坂でのクラッチワークにあり。なんとならば、クラッチを切っての重力走行の方が遥かにスピードが出るんである。空荷でなければ出来ぬ技で且つ、30km/h付近ではミッションの唸りが大きく不安となろう。20数kmならば、心地良く走れよう。法定速度は、幾分オーバー気味であるが、ナビの速度表示が何処まで信頼できるのかを考えるならば、誤差範囲であろうか。
・やはり、もう少し振動低減を図りたいのう。段差の注意を怠った代償として何度かダッシュボードに置かれたスピーカが転げ落ちてのう。しっかりと固定するなら転げ落ちたりすることは無かろうが、車軸をラバーマウントするだけでも随分と乗り心地が改善されるのでは無かろうかのう。
■農家のピンツガウアなるMovanLiger ELL801式の仕様おさらい
身共においても、その存在を知って5-6年ほどにしかならぬ、ライガーは、まだまだ認知度は低く、斯様な發動機運転会にあっても、物珍しさ故か繁々と眺める人が絶えることは無かった。随分場違いな参加であろうと気が引けておったが、結果オーライであろう。
めでとし、めでとし。
*1. 1994年にNYタイムズに掲載された実話を基に、「ツイン・ピークス」のデヴィッド・リンチ監督がユーモアとペーソス溢れるタッチで描いた感動作。アメリカ・アイオワ州ローレンスに住む73歳のガンコな老人アルヴィン・ストレイト。ある日、彼のもとに、76歳の兄が心臓発作で倒れたという知らせが入る。10年来仲違いをしていた兄に会うため、アルヴィンは周囲の反対を押し切り、たったひとりで時速8kmのトラクターに乗って旅に出ることを決意する。
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