なる本を読んでみてのう。
今回も技術図書館から借り出したものであって、少々不釣合いな雰囲気を醸し出してもいよう。
歴史の浅い米国にあって河川や湖を紹介する博物館の多さとそこで働くボランティアの多さ、さらに地元の教育レベルと教養レベルに密接に結びついておると言う内容には脱帽する思いである。
開拓史においては、ぬるま湯に浸かりがちな近年の日本に対して、それこそ毎日がイベントであり、そうした行事を大切にすることで浅いながら文化を育むと言うバックボーンを無意識に欲しておったのかも知れぬ。
確かに過去に渡米した折に、小さな町にも博物館や美術館があって、来訪者をそうした場所に案内したがる傾向を感じた事があったのう。そして、その展示内容に対する造詣の深さに少なからぬ驚きと敬意を感じた覚えがある。
翻して、身共らの周りにある芸術・文化的な施設を知ってはおっても、案内し、解説できるだけの素養を持ち合わせてはおらぬ。地場の文化や歴史を噛み砕いておらぬと言うのがそもそも”地産地消”に結びついておらぬ証拠であるやも知れぬ。
こうした地場の文化教養施設を通じて、教育レベルへのブレークダウンが効果的に行なわれておったなら、身共においても、地理や歴史に加え文化的な学業にもきっと身が入ったことであろう。
文芸員としてお勤めの方には、特に推奨したい一冊であろう。
めでとし、めでとし。
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