電離放射線障害防止規則による管理区域の規定によれば、管理区域は、1.3mSv/3ヶ月 ⇒ 100μSv/週となる。
これを1週間に何日あたり、1日に何時間あたり、と言うマトリクスとするならば、以下の表のようになろう。
一方、職業人の被曝限度は、20mSv/年 ⇒ 383.6μSv/週である。これを同様のマトリクスに展開するならば、以下の如き数値となる。
管理区域の概ね4倍と言った数値となろう。週5日間8時間被曝ならば10μSv/hに満たぬことが分かろう。
また、一般人の被曝限度とされる公衆被曝限度は、1mSv/年 ⇒ 19.2μSv/週となる。これも同様にマトリクス化するならば、以下の数値となる。
週7日屋外被曝10時間程度を見積もれば、0.3μSv/hに満たぬほどの線量となろう。
そして、公衆被曝の前提なれば、多くは線源に近付くことなくの被曝であろうから、屋内外の別なく週7日間24時間被曝を考えるべきかも知れぬ。この場合には、許容線量は0.1μSv/hほどになってしまおう。
この値は、サーベイメータを用いてもバックグランドに埋もれてしまうほどのものよのう。
では、全く余裕が無いかというとそういうものでもないんである。
国内法の拠り所となる放射線障害防止規則には、
ここでも、曖昧さは残るものの、
例えば、こちらの記載によれば、
「この具体例のうち、介入レベルとして、
屋内退避では5~50 mSv/2 日間、一時的な避難では1 週間未満で50~500 mSv、恒久的な移住では初年度に100 mSv 又は1000 mSv がそれぞれ示されている。
~
緊急事象の発生における典型的な参考レベルは20 mSv から100 mSv の範囲で設定され、防護活動計画の策定にあたっては、
しかしながら、
バックデータに基づかぬ指示にこそ、人々は不安がろう。
全く困ったもんである。
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