美しさとは何か
若いときには、完全無欠で絶対美だと思っていたものが、年を経てみると無粋に思えたりすることがある。極めているけどやり過ぎない。敢えて、不完全を取り入れることで調和の歩みを試みる、あるいは期待する。
時間を経るごとに熟成される予感と言う不完全美。それは、逆も真で、更なるカオスへと向かう不安もまた美しさかもしれない。
宇宙はどうだろうか。カオスの象徴の様な言われ方をするが、どこにもある種の秩序が保たれ続けているようにも見える。
人はどうだろうか。美しい人もいれば、美しくない人もいる。また、それを感じる人も様々だ。
自然はどうだろうか。四季の移ろいを美しさと思えば、変わらぬ景色を美しさと捉える向きもあろう。
そもそも、この概念自体が非常に不安定で、どんな理由で存在するのか。
まったく、不可思議な感情だ。
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