2008年3月30日日曜日

大地の咆哮

と言う本を読んだ。
「元上海総領事が見た中国」と言う副題が添えられた「杉本信行」と言う人の書いた本だ。対中国ODA、尖閣諸島、靖国神社参拝問題、とりわけ中国の差別社会等について書かれている。

私も中国には何度か足を運んだが、良く言われる反日感情を感じる事は無かった。しかし、その周辺国を旅した時には、ラテン諸国の反米感情とは問題にならないあからさまな反中感情を感じた。
日本にいると反中感情には、悪意を伴うものはほとんど無く、むしろその乱暴さや粗雑・粗野さを嫌悪する傾向にある様に思う。

ただ、そうした感情も多くは貘としたもので、お互いの感情を深く理解せずに出発しているのは、私を含めて大方が似たものなのかも知れない。斯様な意味で、中国と関わりを持つ人には、大変お勧めしたい一冊であった。

めでとし、めでとし。

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